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スタッフコラム

2024.01.28

土地と災害リスクについて

 

不動産営業担当の康田です。2024年ブログ初投稿になります。

本年も何卒宜しくお願い致します。

 

北陸地方を中心とした地震の被害、様々な事故や事件の被害に際し心よりお見舞い申し上げます。

新年早々痛ましい災害やニュースが相次いでおり、お客様とお話させていただくと、

やはり南海トラフ地震や近年多発しているゲリラ豪雨などの水害が気になると話されている方が非常に多いです。

 

過去の災害もそうですが、同じ築年数、同じ構造のお家なのに、被害の大小がございます。

それはなぜでしょうか?

 

実は、災害リスクを考える際に、おうちの構造や耐震性ももちろん大切なのですが、

土地が与える影響も重要です。

今回はそんな土地と災害リスクについて、お話させていただきますね。

 

 

 

まず土地の種類は

丘陵地、台地、段丘、扇状地、自然堤防、旧河道(川跡)、後背湿地、三角州・海岸低地、谷底低地、砂州・砂礫州、砂丘、砂州・砂丘間低地、埋立地、干拓地

など様々な種類がございます。

ここでは住宅地によくある土地について触れていきます。

 

①丘陵地、台地、段丘について(枚方市では多い)

 

丘陵地・・・・なだらかな起伏や小山が続く地形

台地・・・・頂上が平らで周辺より高くなっている地形

段丘・・・・河川、海、湖に沿って発達する階段状の地形

 

▶一般的に水はけがよく、地盤が安定しているため宅地に適している。

 ※ただし丘陵地や台地の浅い谷にみられる小さな池沼を埋め立てたところでは地盤沈下や液状化が生じる可能性があるので注意が必要

 ※丘陵部や台地の縁辺部はがけ崩れの危険性がある

 

 

 

②低地について(特に大阪市内では多い。枚方市も多い)

 

扇状地・・・・河川によって山地から運ばれた砂礫が蓄積した扇形の地形

自然堤防・・・・河川の氾濫によって砂礫が海岸に蓄積してできた堤防状の微高地

旧河道・・・・昔は河だった土地

後背湿地・・・・自然堤防等の背後にできた低湿な地形

三角州・・・・河川が押し流れた土砂が河口付近に蓄積してできた三角形の地形

♦谷底低地・・・・山や台地に刻まれた緩やかな土地に、やわらかい土や枯れた植物が蓄積してできた地形

♦砂礫洲・・・・沿岸流、波浪によりつくられた砂礫質の高まり。海岸では比較的良好な地形

♦砂丘・・・・風で運ばれた砂が蓄積して形成された小高い丘。排水は比較的良い

 

▶一般的に排水が悪く地盤も軟弱で、地震や洪水に弱いので注意が必要。

 ※ただし自然堤防や砂丘、扇状地などの微高地は低地の中では排水が良く地盤が比較的良い

 

 

 

③埋立地、干拓地について(大阪市内やベイエリアでは多い)

 

埋立地・・・・海や湖の一部を土砂や廃棄物を積み上げてつくった土地

干拓地・・・・海や湖を堤防で区切って水を排出してつくった土地

 

▶一般的に宅地には適していない。

 ※ただし埋立地は海面よりは高く干拓地よりは安全で、地盤改良している埋立地などは液状化などの危険性は比較的低い

 

 

このように、日本は起伏にとんだ島国だからこそ、家は様々なリスクのある土地の上に建てられています。

これらの事は図書館や市役所やネットでも簡単に調べることが出来ます。

また現在、各市町村は災害ハザードマップを公開しています。

土地やおうちのご購入を検討される際は、一度確認してみるのもよいですね。

 

 

ただ、残念ながら現在、日本に限らず世界中どこに住もうが災害リスクはゼロにはなり得ません。

 

お家が決まったら、いつかくる災害に備えて少しでも被害を減らすために、

自らの土地や建物を補強したり、

保険を確認したり、防災グッズや避難場所の確認を行ったりと

先手を打った取り組みを行っていくことも大切ですね。

 

 

beansは、お家探しやリノベーションのご相談だけでなく、

当ブログのような災害リスクが知りたいなどのご相談でも知識豊富なスタッフがご対応させていただきますので、

皆様是非お気軽に、お立ち寄りくださいませ。

 

 

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