トップページ > スタッフコラム > 雄司 > 売買契約書等の書式が統一へ!2027年4月から何が変わる?

スタッフコラム

2026.07.27 NEW

売買契約書等の書式が統一へ!2027年4月から何が変わる?

不動産売買では、物件の価格や条件だけでなく、「契約書類」の内容もとても重要です。

2027年4月から、不動産売買契約書などの書式が全国的に共通化される予定となっています。

今回は、この制度変更について「何が変わるのか」「お客様にどんなメリットがあるのか」を分かりやすく解説します。

 

 

■これまでは会社ごとに契約書の書式が違っていました

これまでの不動産売買では、

・大手不動産会社
・ 地域の不動産会社
・各団体に加盟する会社

など、それぞれが異なる契約書の書式を使用していました。

書いてある内容の基本的な考え方は同じでも、

・項目の順番
・文章の表現方法
・特約の記載方法
・説明の仕方

などが会社によって異なり、契約のたびに確認方法が変わる状況でした。

これが、2027年4月から、不動産売買契約書などの書式が全国的に共通化される予定となっています。

 

 

■FRK書式とは?

FRKとは、

「一般社団法人 不動産流通経営協会(FRK)」

が作成している契約書式のことです。

大手不動産会社を中心に、多くの会社で利用されており、

・分かりやすい構成
・法改正への迅速な対応
・実務での使いやすさ

から、不動産業界では標準的な契約書として広く活用されています。

今回の書式共通化では、このFRK書式をベースに全国で統一した書式へ移行する予定となっています。

 

■書式がバラバラだったことで起こっていた課題

契約書の内容が違うことで、次のような課題がありました。

説明に時間がかかる

契約のたびに書式が異なるため、お客様も担当者も確認に時間が必要でした。

読み慣れていない

住み替えや売却を経験した方でも、会社が変わると契約書の見方が大きく変わることがありました。

認識のズレが生まれやすい

特約事項や契約条件の記載場所が異なることで、

「説明を受けたと思っていた」
「ここに書いてあったの?」

という認識違いが起こるケースもありました。

 

■契約書が違うことで起こりやすいトラブル

契約書そのものが原因ではありませんが、書式が統一されていないことで、

・ 契約条件の見落とし
・特約内容の理解不足
・引渡し条件の認識違い
・修繕や設備に関する解釈の違い

などにつながる可能性があります。

契約は一生に何度も経験するものではないため、誰にとっても「分かりやすさ」はとても重要です。

 

■書式が統一されるメリット

2027年4月から書式が統一されることで、次のようなメリットが期待されています。

お客様が理解しやすい

契約書の構成が統一されることで、どの会社でも同じような流れで説明を受けられます。

説明品質が安定する

担当者による説明のばらつきが少なくなり、より分かりやすい契約が期待できます。

ミスや見落としの防止

全国共通の書式になることで、重要事項の確認漏れや記載ミスの防止にもつながります。

不動産会社同士の連携がスムーズ

売主側・買主側で異なる会社が関わる場合でも、同じ書式を使用することで確認作業が効率化されます。

 

■移行時に注意したいポイント

2027年4月の運用開始後もしばらくは、

・新しい書式と古い書式が混在するケースも考えられます。

また、契約書のレイアウトは変わっても、

契約内容そのものが自動的に変わるわけではありません。

重要なのは、

・契約条件
・特約事項
・引渡し条件
・設備の取り扱い

など、一つひとつの内容をしっかり確認することです。

分からない点があれば、遠慮なく担当者へ質問することをおすすめします。

 

■最後に 〜書式が統一されても、本当に大切なこと〜

2027年4月から契約書の書式は統一され、これまで以上に分かりやすく、スムーズな取引が期待されています。

しかし、これはあくまでも「契約書のひな型」が統一されるということです。

私自身、日々不動産取引に携わる中で感じるのは、本当に大切なのは書式ではなく、その中身をどう作り上げるかということです。

 

不動産は、一つとして同じ物件はありません。

築年数や管理状況、境界、設備、周辺環境、売主様・買主様それぞれの事情など、取引ごとに異なる背景があります。

だからこそ、不動産会社には

・物件を正確に調査する力
・将来起こり得るトラブルを想像する力
・売主様・買主様双方が安心して取引できるよう、事前にルールを整理する力

が求められます。

例えば、重要事項説明書で伝えるべき内容を丁寧に調査し、契約書の特約には、その物件や取引に合わせたルールを盛り込むことで、後々の「聞いていなかった」「そういう意味だと思わなかった」といったトラブルを未然に防ぐことができます。

書式が統一されても、誰が契約書を作成するかによって、その品質には違いが生まれます。

私たちは、契約書を単なる書類として作成するのではなく、お客様が安心して新しい暮らしをスタートできるよう、未来を想像しながら、一件一件の取引に真剣に向き合うことを大切にしています。

書式が統一されることで、より分かりやすい契約へと進化する一方で、不動産会社に求められる「調査力」「提案力」「リスクを予見する力」の重要性は、これまで以上に高まっていくでしょう。

 

■まとめ

契約書の書式統一は、お客様にとっても不動産会社にとっても、より安心して取引を行うための大きな一歩です。

当社でも新しい書式への対応を進め、お客様が安心してご契約いただけるよう、これまで以上に分かりやすいご説明を心掛けてまいります。

不動産の購入や売却、リノベーションをご検討の際は、お気軽にご相談ください。

ページの先頭へ