トップページ > スタッフコラム > 康太 > 不動産屋で聞く”用途地域”って!?

スタッフコラム

2024.04.23 NEW

不動産屋で聞く”用途地域”って!?

こんにちは!

beansにきて早くも半年が過ぎました。

 

不動産の仕事は、経済状況と比例して変化していく仕事であり学びの連続です。

今日はその中でも【用途地域】についてお話ししたいと思います。

この用途地域という言葉、聞いたことがございますでしょうか?

 

用途地域とは、各市町村の都市計画をもとに、「このエリアにはこの種類の建物を建ててよい」「ここに建てる建築物の高さは10メートル・床面積は150平方メートルまで」などの建築におけるルールが土地ごとに定められている分類のことです。

 

 

そのため、たとえば高さ20メートルのマンションを建てたいと考えている場合でも、購入した土地がその高さまで許可されている用途地域でなければマンションは建てられません。

また、高さの条件はクリアできていても、住宅を建てることが禁止されている用途地域であればやはりマンションは建築できないということになります。

 

全部で13種類もの用途地域があります。

なぜさまざまな用途地域があるのかというと、エリアごとに建築物の種類や高さ、面積をある程度決めておくことで、住みやすい街を作ることができるためです。

用途地域が定められていなければ、住宅街の真ん中に大きな工場があり、毎日騒音や煙の音で住民が気持ち良く過ごせない……といったことになってしまいます。

そんなの嫌ですよね、、、。

また、小さな一軒家のすぐ隣に高層マンションが建てられると、一軒家のほうでは日当たりが悪くなって住みにくくなるということが考えられますよね。

 

このようなトラブルを避け、その地域で過ごす人がそれぞれ気持ちの良い暮らしを送るために用途地域が定められているのです。

 

 

 

①第一種低層住居専用地域

低層住宅を中心とした地域です。高さの上限は自治体により異なりますが、基本的には10~12メートル程度までの住宅の建築が許可されています。

②第二種低層住居専用地域

建物の高さの制限は第一種低層住居専用地域と同様ですが、店舗の床面積の上限が150平方メートルまで拡張されています。

③第一種中高層住居専用地域

住宅においては高さの制限がない地域です。ただし、“容積率”と呼ばれる床面積の割合に関する数値に制限があるため、どこまでも高く・どこまでも広く巨大な建物が建てられるわけではありません。そのため、基本的には一戸建て住宅のほか、中高層の分譲マンションが立ち並ぶ地域になります。

④第二種中高層住居専用地域

住宅における条件は第一種中高層住居専用地域と同様でありながらも、住宅以外の建物の条件がより緩和されている地域です。店舗の床面積の条件が500平方メートルから1,500平方メートルに拡張されるほか、同じ条件で事務所も建てられます。

⑤第一種住居地域

上記で紹介した第一種および第二種中高層住居専用地域よりも住宅における容積率の条件が緩和されている地域です。そのため、第一種・第二種中高層住居専用地域よりも戸数の多いマンションが建てられます。

⑥第二種住居地域

第一種住居地域よりもさらに住居以外の建物の条件が緩和されます。具体的には床面積10,000平方メートルまでの建物が建設可能になり、ボーリング場やパチンコ店、カラオケボックスといった娯楽施設も建てられるようになります。

⑦準住居地域

幹線道路沿いの利便性と住居を両立させた地域のことです。主に国道沿いや幹線道路沿いの地域が該当します。建物の条件は第二種住居地域の条件に加え、車庫や倉庫、自動車工場といった車に関連性の高い建物も建築可能になります。

 

 

⑧田園住居地域

ここまで紹介してきた住居系の用途地域とはやや条件が異なります。その名のとおり、農業と調和した住居地域が想定されているため、農産物直売所や農家レストランといった農業用施設を建てられます。

⑨近隣商業地域

店舗や事務所、映画館といった商業系の施設を床面積の制限なく建築できる用途地域です。さらに、床面積150平方メートル以内で、尚且つ「環境を悪化させるおそれがない」という基準を満たせば工場も建てられます。

⑩商業地域

近隣商業地域よりもさらに建てられる商業施設の種類が増えます。近隣商業地域でも建てられる商業施設に加え、銀行や百貨店、風俗店なども建築が可能です。

 

 

⑪準工業地域

危険性が低いと判断されれば基本的にどのような工場も建てられる用途地域です。工場のほか、一般的な住居や娯楽施設、また教育施設や病院なども建てられるため、近隣の工場に勤めている方が家族で暮らす際に向いている地域だといえます。

⑫工業地域

基本的な条件は準工業地域と似ていますが、映画館や病院、教育施設などは建てられない決まりになっています。また、湾岸地域が工業地域に該当する場合が多いです。そのため、海を眺められることを売りとした高層マンションがよく建築される傾向にあります。

⑬工業専用地域

工場に特化した用途地域です。住居や各種施設は建てられないため、さまざまな工場が立ち並ぶ地域となります。

 

 

各ご家庭、それぞれの生活スタイルがあると思います。

beansではその生活に寄り添い、お客様にとってbestな選択をして頂けるよう日々ご提案させていただいております。

お家探しからリノベーションまで、お家に関わることであればいつでもご相談ください!

ページの先頭へ