トップページ > スタッフコラム > 匡輝 > 『リノベーション工事にあたって知っておきたい戸建ての構造』

スタッフコラム

2023.11.22

『リノベーション工事にあたって知っておきたい戸建ての構造』

皆さん、お久しぶりです!!

beans工事担当のガッキーです。

今回のテーマは『リノベーション工事にあたって知っておきたい戸建ての構造』について主なものをご説明させていただきます。

ご興味ある方などこんな感じなんだという感覚でも結構なので、読んで知って頂ければ幸いです。

【木造軸組工法】

在来工法とも呼ばれる日本古来の伝統的な木組みを活かした木造軸組工法。日本で建っている戸建て住宅の中では一番多く使われている工法です。
コンクリート基礎に土台をのせ、その上に柱を垂直に立てて、梁や桁など水平に架ける部材を組んで骨組みを造ります。垂直方向の力には柱が、水平方向の力には梁が抵抗するのが基本の原理ですが、現在は筋かいと呼ばれる斜め材を必要な箇所に加えるほか、補強金物で緊結して地震や風の力にも十分耐えられるようにつくられています。
リノベーションする際の特徴としては、とても自由度が高いというところです。
壁の位置を変える、間取りを変えるなどが容易でリノベーション向きとも言えるでしょう。
ただし構造体を工事する場合などは、技術的にも難しくなってきます。
その為に強度に影響がないように構造計算などを行い知識と経験があるリノベーション会社で工事されることをお勧めしています。

【木造枠組壁工法(2×4、2×6)】

木造軸組工法が柱・梁で支えるのに対して、北米で生まれた木造枠組壁工法は、壁・床・天井の面で支える6面体構造です。この6面体の各パネルに力を広く分散できるため1カ所に力が集中せず、地震や台風にも強い構造となっています。主に2×4インチの断面をもつ角材と構造用合板の面材を用いてパネルをつくり、土台の上に、1階床→1階壁→2階床(1階天井)の順で組み立てるので、プラットホーム工法とも呼ばれています。 2×4以外にも、 2×6インチ材、2×10インチ材を用いる住宅メーカーも多くなっています。
木造枠組壁工法は輸入住宅に非常に多く採用されていて、建築方法がマニュアル化され比較的簡単に建てられるのが特徴です。木造軸組のように熟練を必要としないため、多くの住宅会社が手掛けるようになりました。最近はパネルをあらかじめ工場で生産して、現場での組立てをより簡略して工期を短縮しているメーカーも増えています。
リノベーションされる際の特徴としては、壁で強度を保っている分、「取れない壁」が出てくる可能性があります。その場合は、「取れない壁」に合わせたプランニングが必要となり多少の制約がかかってくる可能性があります。

 

【鉄筋コンクリート住宅】

コンクリートは型枠の形どおりに流し込めば、どのような形も造れる柔軟な材料です。四角い建物だけではなく、流線形でもその他の形でも型さえできればその通りのものが完成します。コンクリートは圧縮には強いけれども引っ張る力には弱いため、引っ張る力に強い鉄筋を入れて強度を高めています。これが鉄筋コンクリート(RC)造と呼ばれる工法です。RはReinforcedの略で補強されたという意味です。

構造体としては柱と梁によるラーメン構造と、壁と床で組み立てる壁式構造があります。ラーメン構造は窓が比較的広く自由にとれます。壁式構造は柱型や梁型が室内に出っ張らないので広く使えますが、窓の位置がかなり制約されます。

注意すべきことは重量が大きいために地盤の弱い所では地盤沈下のおそれがあるということです。地盤を補強するか、ほかの工法に変更しなければならなくなります。
リノベーションされる際の特徴としては、2×4(2×6)工法と同じく壁で強度を保っている分、「取れない壁」が出てくる可能性があります。その場合は、「取れない壁」に合わせたプランニングが必要となり多少の制約がかかってくる可能性があります。

以上となります。

建築リノベーションは奥が深いので、今後もブログを参考に知って頂ければ幸いです。

ご安全に!!

ページの先頭へ